老後貧乏にならないために読んでほしい投資本
年金破綻が見えている、人生100年時代に我々は対策を打たなければなりませんが、
それには資産運用しかないと思っております。
会社であり程度の地位を築きあげている人にとっては馬の耳に念仏かもしれませんが、トヨタの社長と経団連の会長が終身雇用の終了を報じており、誰にとっても、明日は我が身ということを念頭におく必要があります。老後貧乏にならないためにも、銀行預金ではなく、長期的にリスクが低く、リターンを生み出す資産にシフトしていかなければなりません。そのための資産運用の方法ですが、長期投資家として、私はインデックス投資をオススメしております。投資本として、オススメの本はいくつかありますが、チャールズ・エリスのインデックス投資入門は初心者にもオススメですので、今回まとめたいと思います。
インデックス投資を勧める8つの理由
世界の株式市場が激変し、市場平均を上回ることが難しくなった
50年前と比べ、株式市場と投資手法が劇的に変化しました。
大きく変化した点は下記3点です。
・98%がネット上での取引となり、取引がリアルタイムになった
・投資に関わる重要な企業情報が365日24時間全ての投資家に同じ情報が配信されている
・ニューヨーク証券取引所での取扱が300万ドルから50億ドルと1500倍となった
インデックス投資の成績はアクティブ運用に勝つ
全体の4分の3以上の投資信託のパフォーマンスはインデックス投資>アクティブ投資となっており、特に、10年を超える投資となるとアクティブ投資が成功する率は格段に落ちます。
現在、成績の悪い証券会社にとって不都合な証拠をデータベースから削除したという報告をさせる法律も規制もないため、当社のアクティブ投資は上手くいくとデタラメな情報を提示されていることもあります。
手数料(信託報酬)が安い
多くの投資家にとって手数料はそれほど関心がないのかもしれません。
40、50年前のように高い利回りでリターンを築き上げてくれるのなら、それほど手数料は高く感じないかもしれません。
しかし、アクティブファンドは手数料が高く、インデックスファンドは手数料が安いという事実がありますので、その辺をよく考えなければなりません。
例えば、私がオススメするインデックスファンドの
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などは年率0.162%となっております。しかも買付手数料は無料(ノーロード)です。
アクティブファンドについては、日本の規模の大きな投資信託(アクティブファンド)は平均運用管理費用(信託報酬)が年率1.53%です!ファンドによっては2%を超えるものもザラにあります。
およそ10倍のコスト差となるのにも関わらず、なぜこのようなアクティブファンドが売られているのでしょうか。それは証券会社が儲かるからです。
私たちは、実は1%の手数料は高いということを知らなければなりません。
仮に将来リターンが年利7%だとした場合 、14%の高額手数料となります。
手数料の低いインデックスファンドを選ぶだけで、これら手数料のリスクをなくすことが出来ます。
また、アクティブファンドは信託報酬が高いことに加えて、売買コストが掛かることがあります。
ものによっては3%程度の売買手数料がかかるものがあります。
インデックスファンドは売買手数料無料(ノーロード)のものが多く、売買コストはゼロです。
投資で最重要である意思決定に集中できる
長期投資で大事なことは、長期方針を守ることです。
株がギャンブルだ、危険だと言われるのは、
全て下落時に右往左往して、損切りを行うからで、初めに決めた鉄のルールを破り、
損失を出すからにすぎません。
下がった時に、慌てて売り、上がった時にワクワクし、買いたいという欲に駆られる。
このような投資手法だと損をするに決まってます。
これに関しては、理解不能ですが、結構な割合で見かけます。
アホかと。(私はこのような時、損失が出たかのようにして、一緒に落ち込むフリはします。w)
よく深い人間は必ず痛い目を見ます。
大きく儲けようとしたり、リスクを取りすぎるとすると危ないです。
投資は敗者のゲームです。負けなければ、勝てます。
税金が安い
ほとんどのインデックスファンドは税率の低い長期のキャピタルゲインでリターンを生み出します。
特に薦めているのは無配当のインデックスファンドです。
なぜなら、配当型は配当が出るので、お得に感じますが配当に対しても20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%、住民税5%)がかかります。
(100万円の4%の配当の場合、¥40,000の配当で¥8,000の税金が引かれる)
しかし無配当の場合、配当が発生した場合でも非課税でファンド内で再投資されます。
長期になるとバカにならない差となります。
例えば4%が25年間続けば、1年間のリターンと同額になります。
現在では、つみたてNISA、iDeCoを活用し、インデックスファンドを毎月積立購入するのが、最適解であるといえます。
リスク管理に役立つ
リスクといえば、株の価格が下落することを指すように思われますが、
実は株価が上がることの方がリスクが大きいと言われております。
一体どういうことかというと、
人間は株価が上がると、自分の選択した銘柄は正しかったと思い込みます。
そして自信過剰になり、リスクを顧みず、自分が優良と思った株を買い進み、
下落した際に大きな損失が出るのです。
逆に損失を恐れ、臆病になりすぎるのももう一つのリスクと言えます。
過剰反応を起こし、長期間、現金化したままにしておくと機会損失となりえます。
行動経済学者は”投資家のリスクは自分自身にあり、市場にリスクはない”と言っております。
インデックスファンドは個別銘柄と違い、様々な領域の株に投資されておりますので、
機械的に長期投資方針を維持しやすいということです。
ミスターマーケットに振り回されない
株式市場には2人の登場人物がいると言われております。
一人はミスターバリュー
そして、もう一人はミスターマーケットと呼ばれております。
株式市場はではミスターマーケットが目立っており、とても魅力的ですが、短期的には人を欺くことがあります。
ミスターマーケットは、熱狂や不安を増幅させようとします。
例えば、驚くような収益、高配当の発表、突然のインフレ、画期的な新商品の発表、業績上振れとの社長による発表、戦争の脅威などです。
彼の気まぐれで世界は混乱し、人の判断を惑わせる。
反対に、ミスターバリューは一貫性があり、鈍感に仕事を行います。
ミスターバリューの仕事はつまらなく、魅力はありませんが、
長期的には必ず、ミスターマーケットに勝ちます。
ミスターバリューがこなしてくれる仕事である、インデックスファンドに投資することは、
心を穏やかにし、ミスターマーケットの気まぐれから守ってくれます。
インデックスファンドは個別銘柄の細かな情報が気にならなくなり、当初に定めた鉄のルールを貫くことが出来ます。
時間を有効に使える
個別銘柄を保有している私もしていることですが、
インデックスファンドのみに投資していれば、
投資にかける時間を減らすことが出来て、他のことに使うことが出来ます。
今まで売買判断に費やしてきた無駄な時間を家族と使う時間や、忙しくて読めなかった本を読む時間に当てることが出来ます 。
終わりに
チャールズエリスの”敗者のゲーム”でも書かれていますが、
投資信託で成功するには多くの人が犯しがちな、ミスを避けるだけで勝つことができます。
ミスを避けるには、長期投資方針を定め、ルールを守るのみです。
そして、長期投資にはインデックスファンドを選ばなければなりません。
つみたてNISA、iDeCoを活用し、節税しながら、インデックスファンドを積立で購入していくことを徹底してください。
オススメのインデックスファンドは先にも述べました
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が超絶オススメです。
しかし、20年〜30年は最低保有する気持ちを持ってください。
ほぼ間違いなく、資産は築けているはず、、、そう思えるほど優良なインデックスファンドです。
↓S&P500の良さは下記のとおりです。
以上
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