S&P500の正しい買い方~VOO,IVV,1557,1655,投資信託の選択方法~

株、投資信託、ETF

S&P500の正しい買い方

~投資信託、国内ETF、海外ETFの選択方法~

S&P500とは

S&P500とは

・米国の大企業500銘柄を1つの銘柄で買うことができる
・インデックスファンドである(ある特定の市場平均指数に連動するように運用されているファンド)
・経費率が安い
・配当金がもらえる(銘柄によって分配金は再投資されるものもある)
といった感じです。
 
投資の神様 ウォーレン・バフェットが妻に”資産の90%をS&P500に投資しといたら良い”という遺言を残しているほど素晴らしい指数です。
 
NYダウとかはよく聞くことがあるかと思いますが、あれをさらに分散投資したものと思えばよいでしょう。(ダウはアメリカの30社、S&P500は500社に投資)
S&P500を購入するには大きく分けて3つの方法がありますので、説明したいと思います。
S&P500に連動したファンドは他にもございますが、ここでは主にSBI証券、楽天証券を対象にした銘柄でおすすめの銘柄を紹介致します。

3種類のS&P500 それぞれの特徴とメリット・デメリット

投資信託

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500・・・経費率:0.1728%

SBI・バンガード・S&P500(楽天証券では購入不可)・・・経費率:0.1136%

【メリット】

  • 100円から購入可能できる
  • 売買手数料が無料(ノーロード)
  • 自動買付の設定ができる(一度設定すれば、放置していても積立で買い続けてくれる)
  • 配当金を再投資できる為、配当金にかかる税金が節税できる(受取、再投資の選択が可能)
  • 円建てで、事実上ドル資産を持つことができる(ドル転不要)

【デメリット】

  • 投資信託の為、ETFに比べて経費率が高め
  • 再投資すると配当金が無い為、生活が良くなっていると実感しにくい
  • 基準価額決定に時間がかかる為、急な売買ができず売るタイミングが読みづらい

国内ETF

(1557) SPDR S&P500ETF  ・・・経費率:0.09%
(1655) iシェアーズS&P500米国株ETF ・・・経費率:0.15%

【メリット】

  • 国内ETFのため、日本の取引時間内であれば、通常の株のように売買が可能
  • 経費率がけっこう安い
  • 配当金として、年4回不労所得が得られる。
  • 円建てで、事実上ドル資産を持つことができる(ドル転不要)

【デメリット】

  • 分配金が自動的に再投資されない為、分配金に税金が発生する
  • 購入時に売買手数料がかかる(証券会社のプランにより対策可能)
  • 二重課税が発生するので、確定申告で外国税額控除をする必要がある(1655は二重課税調整制度適用の為、不要)
  • 一口単位での購入となる(*最低購入金額 1557/¥45,500、1655 /¥3,265)2021.5.18時点

海外ETF

VOO バンガード・S&P500ETF ・・・経費率:0.03%
IVV iシェアーズ・コア S&P 500 ETF ・・・経費率:0.03%

【メリット】

  • 経費率が最も安い
  • 配当金として、年数回不労所得が得られる。
  • 通常の外国株と同じように売買できる為、自由なタイミングで取引できる
  • 世界の巨大企業バンガード社、ブラックロック社が運用している超大規模ETFなので信用できる
  • VOO・・・”バフェットからの手紙”に書かれている通り、バフェットがおすすめしているETFであるので所有欲が満たされる

【デメリット】

  • 分配金が自動的に再投資されない為、分配金に税金が発生する
  • ドル転する手間がかかる
  • 為替リスクがある
  • 分配金の再投資は自分で行わなければならない
  • 購入時の売買手数料が国内ETFより高い(SBI証券であれば無料)

海外ETFを買う場合は、こちらの記事をご参考願います。

どれを選択すれば良いか?

どれを選択すれば良いのかは人により異なります。

正直にいうと、何を買ってももはや最適解とも言える銘柄です。

とはいえ、選択肢が多いと迷ってしまうのが人間の心理です。

条件別におすすめを選定しましたので、少しでも指針にしていただければと思います。

つみたてNISAで購入する人(年間40万円まで)

SBI証券を使用している場合

SBI・バンガード・S&P500(投資信託) 1択

楽天証券を使用している場合

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500(投資信託)1択

特定口座、一般口座での購入を予定の人(積立NISA40万円分を超えて投資する方も含む)

確定申告が面倒な場合(もしくは確定申告していない会社員の方)

(投資信託)eMAXIS Slim 米国株式 S&P500

(投資信託)SBI・バンガード・S&P500

(国内ETF)1655  iシェアーズS&P500米国株ETF

上記のいずれかとなります。

税制上多少不利になったとしても、配当金によるキャッシュフロー増加が目的の方は”国内ETF 1655″を購入することをおすすめします。

確定申告(外国税額控除)することに抵抗がなく、購入する額が大きい場合

VOO バンガード・S&P500ETF
IVV iシェアーズ・コア S&P 500 ETF

毎年確定申告をしていて外国税控除の手続きに手間取らない人もしくは、購入する額が大きい人はVOO,IVVのどちらかの外国ETFでもいいかもしれません。

経費率はどの銘柄も安いですが、VOOとIVVはその中でもダントツにコストが安いです。

最大0.12%ぐらいの差となりますので、1000万円分購入できる方であれば、12万円/年間の差が生まれます。株式投資の未来(赤本)で有名なジェレミー・シーゲル教授も手数料は決して安くないと言っております。チリも積もればマウンテン。

とにかく迷って決めれない人

そもそも投資は自己責任であり、決めれない人は買わなければいいだけの話ですが、

日本人は投資の教育を全く受けていないので、迷うのも無理はありません。

その場合は、eMAXIS Slim 米国株式 S&P500(投資信託)を購入することをおすすめします。

株価の上下に一喜一憂せずにすみますので、投資初心者にとっては売買しにくい投資信託のほうが良いかなと思います。

S&P500購入後の心得

まず、S&P500にたどり着いた時点で、一般の方よりもマネーリテラシーが高く、金持ちの第一歩を踏み出しております。

プロでも長期では市場平均であるS&P500に勝つことができないことは、プロを超える運用ができるということです。これは勝ち誇ってもいいでしょう。実は、この記事で紹介した銘柄はどれを選んでも大きく変わるものではありません。それよりも大切なことは、投資の指針を決めたら絶対にブレないことです!これが投資において最も大事なことであると断言します。投資で勝つ人はメンタル・コントロールが抜群にうまいです。

しかし、特に難しいテクニックなどは必要なく、考え方はとてもシンプルです。良い銘柄を選べば、あとは保有し続けるするだけです。KEEP、KEPT、KEPTしてください。あとは何もせずに利益を産み出してくれます。こんな簡単なのに、なぜ、ほとんどの人が勝てないのでしょうか。これは、ウォーレン・バフェットや世界的な投資家のジム・ロジャーズ氏も言っている通り、“多くの人が早くお金持ちになりたいと思っている”からです。購入した途端に資産が-40%に大暴落して右往左往したり、他に良い投資先の情報が入ってそちらに心変わりしたりすることで、当初予定していた長期保有予定の株を売却してしまいます。これらは、殆どの人が一度は陥ります。私も、高値掴みした株を下落時に売って大幅なマイナスを出したことがあります。

大事なのでもう一度言いますが購入したら保有し続けるだけで良いです。あとのメンテナンスは世界的超巨大企業である、バンガード社やブラックロック社がメンテナンスし続けてくれます。資産形成の指針を決めたら、日々の株価はチェックせずに、忘れてしまって構いません。わたしも今日はとってもいいチーズを買ったのでワインと一緒に楽しむことにしようと思います。

以上

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